2017年

3月

24日

“あなたのリスク ほどよいクスリ”

 先ごろ都内で内閣官房主催の薬剤耐性対策普及啓発イベントが行われ、応援大使としてタレントのJOYさん、元AKB48でタレントの篠田麻里子さんが参加した。

 抗菌薬が不適切に使用されることにより、その抗菌薬が効かなくなる“薬剤耐性”の問題が今、世界中で深刻化している。イベントで内閣官房国際感染症対策調整室室長・山田安秀氏は、「2050年には約1千万人もの人々が薬剤耐性で亡くなる可能性が考えられる。国民全体、日本全体で取り組むべき問題」と警告した。
 以前、肺結核を患ったJOYさんは、「お医者さんから処方された薬を、用法用量を守って最後までしっかり飲みきって治療しなければ命を落とす病気にかかったことで、薬剤耐性の重要性を学んだ」と訴えた。また、人間のみならず家畜やペットなどの動物にも薬剤耐性問題が起きる可能性がある、という山田氏の話を聞いた篠田さんは、「自分もペットを飼っているが、病気になったりした際にはお医者さんからもらった薬を最後まで飲みきるよう、今日学んだことを心がけたい」と話した。
 同イベントに参加した国立成育医療研究センター・庄司健介医師は、人類の財産として残すべき“抗菌薬・抗生物質”がこうして問題になっている現状を踏まえ、「中途半端な飲み方をすることで、体内で薬が効きにくい菌が生き残ることもある。処方された薬は、症状が良くなったからといって飲むのをやめるのではなく、最後まで飲みきることが重要」と啓発した。ミニコントやクイズを絡め、会場のお客さんが一体となり薬剤耐性に対する知識・理解を深めるイベントとなった。

 

薬局新聞 2017年3月22日付