長きにわたり生活者の幅広いストレス症状を改善 奥田脳神経薬

 奥田製薬が「奥田薬院」として創業したのが明治30年。創業者の奥田春吉氏は、自身も胃腸が弱かったことから独学で胃腸病を研究した末に「奥田胃腸薬」を開発し、近隣の人々を救済したことが創業のきっかけとされている。

 その後も和漢生薬を配合した製品の製造・販売に取組み“薬屋の奥田”として長年にわたり生活者から親しまれてきた。

 

シリーズ:新たな評価を得るニッポンの家庭薬

奥田製薬「奥田脳神経薬」

 

 そうした製品群の中でも特に今年で発売60周年を迎える「奥田脳神経薬」は、時代の状況や生活者の声が作り出した薬といった要素が強く、この商品名での発売は昭和31年だが、大正から昭和にかけての激動の時代に多くの生活者ニーズを受け、同品の元となる薬がすでに造られていた。

 日清・日露戦争から第二次大戦、そして戦後の復興から高度経済成長と、人々は不安やストレスを感じながらも休む間もなく働き続けるなかで、奥田脳神経薬はそうした生活者に寄り添い、ともに歩んできたといえる。

 

 発売当時こそ、同品の持つ「イライラ・頭重・のぼせ・めまい」などの効能が病気のイメージとつながらず、売れ行きもよくなかったが、製品理解に向けて同社では薬局店頭に効能を直接訴えるホーロー製のカンバンを設置するなど積極的な販促や情報提供を展開。

 これが功を奏し、薬局への問い合わせが増え認知も広がっていったという。

 

 同品は3種の洋薬と7種の生薬とルチンの合剤といったOTC鎮静薬の中でも独自の処方を採用しており、頭痛・頭重やのぼせ、めまいなど様々なストレス症状に効果を発揮する。

 シリーズ展開としても、女性が手に取りやすいパッケージの「同W」のほか、同品ユーザーの25.4%が耳鳴り、16.9%がめまいの症状で服用しているといった調査結果から、耳鳴りやめまいを訴求した「同M」と、パッケージのバリエーションを広げることでターゲットに向け明確に訴えかける販促手法により、幅広いユーザーの獲得につなげている。

 

薬局新聞 2016年5月25日付