一万人超の新薬剤師が誕生

 第101回薬剤師国家試験の合格発表が行われ、直近20年間で最も多い11,488人の合格者数となったことがわかった。

 新卒者における合格者は7,108人で、過去2年よりは上昇したものの、20年のスパンで見れば平均的な数値となっている。

 国試発表に際して日本薬剤師会の山本信夫会長は「6年制卒の仲間がより多く誕生したことは良かった。兼ねてから指摘されている薬剤師不足に対しても一定の供給が見込め、地域で活躍する薬剤師が広がることは良い傾向だと思う」などと語り、1万人を超す後輩の誕生を歓迎するコメントを発表した。

 

前回から合格率大幅伸長も直近20年では平均並

 

 第101回薬剤師国家試験の状況は、全体の出願者数16,658人で実際に受験したのは14,949人で、合格者は11,488人、合格率76.85%だった。

 全体の傾向では薬学教育6年制が施行されて以降、受験者・合格者ともに最も多く、初の合格者1万人を突破した。

 一方で合格率は近年で最も低かった平成26年(第99回)の60.84%、平成27年(第100回)の63.17%から大きく伸長した傾向を見せたものの、第97回の88.31%、第98回の79.10%には及ばなかった。

 6年制新卒者に限った状況は受験者8,242人中合格者7,108人、合格率は86.24%で、6年制が施行されてから2番目に高い傾向となった。

 

 今回の国試で特徴的な傾向が示されたのが既卒者で、受験者数6,185人のうち合格者は4,201人、合格率は過去最高となる67.92%となった。

 これまでの6年制既卒者の傾向は、第98回受験者896人中合格者605人、合格率67.52%、第99回受験者2,517人中合格者1,003人、合格率39.85%、第100回受験者5,260人中合格者2,794人、合格率53.12%となっていた。

 今回の試験においては合格率がこれまでで最も高く、合格者数が4000人を突破するなど前回試験時から約1.5倍もの伸長を見せている。
 合格者の男女別では男性受験者6,123人中合格者4,515人(合格率73.74%)、女性の受験者は8,826人中6,973人(同79.01%)で、例年どおりの“女高男低”傾向が示されている。

 国公私立別では国立合格率84.43%、公立84.49%、私立76.31%。

 

 大学別の合格率を見ると、国立では九州大93.62%で最も高く、以下金沢大91.11%、京都大88.10%などとなっている。

 公立は静岡県立大が84.75%で最も高かった。私立大では、いわき明星大が98.67%(受験者75人のうち合格者74人)で非常に高い合格率が示され、新卒者に限った合格率では100%(受験者54人全員合格)。

 次いで高いのは東邦大92.50%、明治薬科大92.24%、武蔵野大91.72%などが上位となっている。

 

 なお、今回の試験における不適切問題は3問となっている。

 

薬局新聞 2016年4月6日付