訪日中国人客の購買行動に関する調査レポート

 流通EDI大手のプラネットはこのほど「訪日中国人客の買い物意識と行動に関する調査報告書」を公表した。訪日中国人客の旺盛な購買行動で化粧品やトイレタリー、医薬品の購入額が非常に高いことを特長に、関連市場において無視できない要素となっていることを背景に実施されたもので、HBC分野でのインバウンド消費の傾向を浮き彫りにしている。


日本製HBC商品へのニーズと評価改めて浮き彫りに


 調査は中国本土でのネットアンケート(6カ月以内の訪日経験者・回答者数355人)、上海および茨城空港での帰国直前の訪日中国人に対するインタビューで構成されている。

 うちアンケートによると、訪日前に『購入したい商品と、それらを購入できる店の詳細なリストを作った』が45.4%を占め、家族などからリストを渡された回答分を含めて約9割が事前に買い物の準備をしていた。


 購入リストの商品は約30種類にわたり、なかでも半数以上が化粧品・乳液など日本メーカーの基礎化粧品(55.7%)、メイク(54.3%)に集中。以下、ボディケア用品や海外メーカーのメイクに続き、5位に健康食品・サプリメント(36.5%)、6位に風邪薬(34.8%)が入っている。ちなみに医薬品は解熱鎮痛剤(10位・27%)、目薬(12位・24.8%)、胃腸薬(13位・24.5%)などとなっている。


 購入のために『行きたい店舗』リストでは伊勢丹(52.7%)、三越(44%)に次いでマツモトキヨシ(42.9%)が3番目にあげられており、購入ニーズ傾向に沿った知名度をうかがわせている。

 これらをあげた理由では『中国語の案内表記があると評判・情報があった』『中国語を話せる店員が居ると評判・情報があった』が4割を超えるなど、やはり言語対応が大切なことが示されており、重視する商品情報ではブランド名(51%)、商品の特長(43.9%)、商品名(43.3%)と目的買いの情報が上位を占めた。


 

 購入商品に対する満足度に関し『買ってよかった』『やや買ってよかった』の回答比率が高かった商品は、購入リストでも過半数を超えていた日本メーカーのメイク(93%)と基礎化粧品(90.5%)に続いて風邪薬(89%)がラインクイン。

 また、『ぜひ今後も使いたい』『できれば今後も使いたい』の回答比率では、頭痛薬などの解熱鎮痛剤が99.2%、風邪薬97.4%と高評価を得ている様子が興味深く、日本製OTC薬の品質に対する満足度に今後の可能性を感じさせる。


 プラネットニュース No.128

 『日用品のインバウンド消費拡大させる意識と行動』

 http://www.planet-van.co.jp/research/pdf/ibd_report.pdf

 

薬局新聞 2015年10月21日付