松本南海雄氏の旭日小綬章受賞祝賀会に1000人参集

「ドラッグストア(DgS)が産業と認められた証であり、業界全体として受けた勲章」。

 今春の叙勲で旭日小綬章の栄に浴したマツモトキヨシホールディングス会長、日本チェーンドラッグストア協会(JACDS)名誉会長の松本南海雄氏の受章祝賀会が先ごろ催され、東京・帝国ホテル最大の宴会場に約1000人にのぼる関係者や政財界要人が参集し、DgSの社会的位置付けを裏付ける業界初の栄誉に沸いた。


 松本氏は昭和18年にマツキヨ創業者で前松戸市長・松本清氏の次男として誕生し、同40年に日本大学理工学部薬学科(現在の日大薬学部)卒、薬剤師免許取得と同時に当時の有限会社薬局マツモトキヨシ入社と、ちょうど今年で「業界一筋に50年」の節目を迎える。


 他に先駆けた都市型DgSの多店舗化やテレビCM展開をはじめ、社会で身近に活用される業態としてのDgSを定着させながらグループで売上高5000億円を超える流通大手への成長を導いてきた経営手腕に加え、平成11年には薬剤師常駐問題を背景にJACDS設立による業界の組織化を実現。

 その初代会長を務めた21年までの10年間を通じては、抜本的な医薬品販売制度改革によってセルフメディケーション進展に向けた環境整備を促す改正薬事法施行に大きな役割を果たすなど、叙勲に至る足跡は今日のDgSのビジネスモデル確立を体現する格好となっている。


DgS初の栄誉盛大に祝う


 祝賀会発起人を代表して挨拶に立ったJACDSの青木桂生会長は、業界における松本氏の貢献を改めて強調し、「高齢社会でDgSが今後どのように地域を守っていくかが大きな問題となっている。より一層、社会から求められる重要な役割を果たすために指導賜りたい」と懇請。

 JACDS議員連盟会長の林芳正農林水産大臣からも、「ここまで業界を持って来られたリーダーシップに敬意を表すとともに、叙勲を1つの区切りにますます活躍して欲しい」との期待が寄せられた。


 謝辞を述べた松本氏は、今回の叙勲について「新しい業界が勲章を受けることは極めて難しいと聞いている。DgSが国民生活のインフラ産業と認められた証であり、一生懸命に地域と業界の発展、国民の生活向上に努力してきたことが実った。勲章は業界の皆が受けたもの」との考えを強調。

 社会保障制度や健康・医療政策の転換が進められる情勢を踏まえ、「DgSも少子高齢化の時代に対応した社会的役割や機能を持つ業態にシフトする必要があり、その中にこそ新しい業界と企業の発展があると思う」とし、次世代のDgSを目指す業界活動に一層の支援と協力を呼びかけた。


薬局新聞 2015年9月30日付