AGAセミナーで北里大・佐藤教授が早期治療呼びかけ

 MSDは先ごろ、男性型脱毛症(AGA)用薬「プロペシア錠」(一般名フィナステリド)が発売10周年を迎えたことを受け、AGA治療に関するセミナーを開催した。

 AGAは思春期以降に始まる進行性の脱毛症で、毛周期を繰り返す過程で成長期が短くなり、毛包がミニチュア化して軟毛の割合が増加することで、額の生え際や頭頂部の頭髪が薄くなる。

 メカニズムとしては、5α―還元酵素の働きにより男性ホルモンのテストステロンがAGAの原因物質ジヒドロテストステロン(DHT)に変換することで発症。

 プロペシアはこの5α―還元酵素を阻害することでDHT産生を抑え、AGAの進行を抑制する仕組みとなっている。


 セミナーで講演した北里大学医学部再生医療形成外科学の佐藤明男教授は、国内外でのプロペシアの試験データを示し、その有用性を説明した。海外臨床試験では、プロペシア1mgの5年間投与で90%の患者が抜毛の進行抑制あるいは改善効果が認められたほか、国内長期投与試験ではプロペシアの継続投与により服用患者の98%で3年間AGA進行が認められなかったとしている。

 その一方、治療効果に影響する因子として「初診時年齢が40歳以上」「初診時に中程度以上の進行」などをあげ、早目に治療することが効果的であることを強調した。


薬局新聞 2015年7月22日付