15000軒の中核薬局設置を目標に

 日本薬剤師会は2025年を目標とした『薬局のグランドデザイン2014(中間まとめ)』を公表し、地域の中核薬局を全国で1万5000軒ほど設置したい考えを示している。

 その一方、現状分析では薬局を「処方せん調剤に偏重するあまり、薬局本来の役割・機能を見失った」と自虐的とも言えるほど辛らつに指摘。

 国民の多くに「薬局イコール調剤」というイメージが固まってしまったことへの反省が垣間見える中間報告書に仕上がっている。

 

処方せん調剤に偏重する現状を厳しく分析

 

 薬局グランドデザイン(GD)2014は、平成9年に策定した前回の薬局GDから17年が経過し、薬局を取り巻く環境が大きく変化したことや社会的に求められる役割に応じて方向転換が迫られていることを鑑みてまとめられた。

 新GDは2019年(平成31年)までを目標達成までの中期、いわゆる団塊の世代が高齢者となる2025年(平成37年)までを長期として区分。備えるべき具体的薬局機能としては「地域住民のセルフメディケーション等への支援」「地域住民の健康増進のための医薬品等、関連品の備蓄・供給」「早期発見、重症化防止、重複投与防止」「地域の健康情報拠点」「地域薬剤師会を通じての活動」を例示し、また24時間対応や簡易検査、ICT化などの薬局施設としても総合的な能力を求める。

 同時に開局・勤務薬剤師のいずれにも能力の向上を求め、認定実務実習指導薬剤師や日薬生涯学習システムへの定期的な参加を要件としたい考えを打ち出している。

 

 現状の薬局は、今後の社会に求められる機能から「相当乖離している」と分析し、意識改革と迅速な行動が必要と示している一方、「全ての薬局が一丸となって取組むことが望ましいが、当面到達すべき薬局数として1万5000施設」と現実的な目標数値を設定。

 この薬局が地域のけん引役となって他の4万薬局に先駆けて取組んで欲しいとまとめている。

 

薬局新聞 2014年7月9日付