ネット販売での薬剤師リアルタイム対応システム稼働

 ヘルスケア関連のインターネット通販大手であるケンコーコムは、サイト上での1類薬購入に際して薬剤師がリアルタイムで対応する独自システム『薬剤師LIVE』を開発し、先月30日付で導入したと発表した。

 医薬品ネット販売解禁に伴う改正薬事法・新制度に対応したもので、安全性を中心に万全な対応による差別化を打ち出して今後予想される新規参入に対する先行業者としての優位性を高める構えだ。

 

他に先駆けて改正薬事法への対応をアピール ケンコーコム

 

 6月12日に施行される新制度では、特に1類薬についてネット販売上でも薬剤師が購入希望者とメールなどでやりとりし、症状や持病・妊娠の有無、また販売する医薬品の用法・服用上の留意点などを互いに確認することが義務づけられるなど、販売・情報提供に関するルールが厳格に定められている。

 

 この解釈について同社では、「薬剤師からの情報提供やお客が理解したことの伝達について、メール送受信で対応することも可能だが、メールのやりとりには時間がかかるため、注文完了までに相当の時間を要する」と判断。

 スムーズな1類薬購入を促すため、薬剤師がリアルタイムで対応するシステムを独自開発したとしている。

 

 具体的には1類薬の購入希望者が買い物カゴに商品を選択、氏名・メールアドレスや住所といった基本情報を入力した後に「購入前チェックシート」で年齢、妊娠、他の医薬品の使用状況などの情報を収集し、これを薬剤師が問診を図ってから初めて販売承認する。

 その際、用法・用量、禁忌事項と担当薬剤師の氏名などが購入希望者へ情報提供されるとともに、購入者に対して『私は注意事項に関する説明を受けました。質問はありません』とのチェックを得てから、支払い方法の入力に進んで注文を確定させる。

 

 同社は薬剤師LIVEについて、「お客がリアルタイムで薬剤師とコミュニケーションを取れるため、その場で医薬品購入可否の結果を確認することが可能」とし、仮に薬剤師が販売できない、またはより詳細な確認が必要と判断した場合も、すぐに薬剤師とチャットで会話して相談応需が図れると説明。

 メール送受信よりも迅速に薬剤師と情報交換を完了させられるため、従来の医薬品ネット販売以上に安全・安心、スムーズな注文が行えるとの優位性を強調している。

 

 また、あわせて同社では改正薬事法施行規則に対応した体制を実現するため、既にサイト上での薬剤師の常駐体制を完了しているとしており、「お客は近所の薬局が閉まっている夜間の時間帯でもケンコーコムの薬剤師とWEB上でやりとりし、1類薬を含む全ての医薬品を購入できる」と、法に対応した形での医薬品ネット販売のメリットを最大限享受できるための経営努力に取組んでいることを強くアピールしている。

 

薬局新聞 2014年6月11日付