“予防歯科”の重要性を啓発 ライオン

 ライオンは『歯と口の健康週間』(6月4~10日)に向けた取組みとして、今年2月にリニューアルした「クリニカ」シリーズを中心に訴求を図るとともに、同品のテーマである“予防歯科”の普及啓発に力を注いでいく。

 同社が推進する予防歯科とは、ムシ歯になってからの「治療」ではなく、なる前の「予防」を大切にするという考え方で、クリニカシリーズではこの予防歯科をテーマに全42アイテムを一新。歯科医の指導に基づく商品設計で、予防歯科のポイントに沿ったセルフケアができるアイテムとして展開している。

 プロモーションでは、予防歯科とそれに伴う製品特長を伝えるテレビCMのほか、小中学校や幼児検診でのサンプリングや店頭での歯科衛生士によるセルフケアアドバイスなど、生活者とのコミュニケーションを実施。

 その結果、2月の発売以降の市場動向として、クリニカアドバンテージハミガキ購入時のハブラシ・リンス・フロス併買率が、それまでの10~15%程度から40~50%に向上しており、同社では「市場全体の活性化にも貢献している」と一定の手応えを示している。

 

 『歯と口の健康週間』においても「予防歯科をはじめましょう」といったメッセージを広告等で発信するなど予防歯科の更なる認知拡大を目指していくほか、毎年この週間で啓発している「歯磨き回数の向上」「月1回のハブラシ交換」「先口液・デンタル用品の使用促進」などの取組みを今年も継続して行っていく。

 店頭では、CMキャラクターの堀北真希さんを起用した販促ツールを用意しているほか、この時期に合わせ増量タイプなどの企画品も多数投入し売場を盛り上げていく。

 

 同社調査による2013年のオーラルケア市場については、ハミガキとハブラシが販売数量はほぼ前年並みか微減となっているものの単価アップにより金額は微増で、市場全体でも同様の傾向を示している。 また先口剤とデンタル用品も増加傾向にあり、単価は横ばいだが個数が増えていることから使用者の増加が見てとれる。

 

 今後の市場動向として同社では、人口減少によりハミガキが縮小に転じる一方で、洗口剤とデンタル用品の使用者は増加していくと見ており、そうした動向予測の元、市場活性化に向けた3つのポイントを強調する。

 1つは「オーラルケア意識や行動の変化を促す」ことで、ハミガキ・ハブラシの機能や効能を重視した購買を促進するほか、洗口剤やデンタル用品の使用率拡大を指摘する。

 2つ目は、高齢者層の残存歯数増加に伴い歯周病罹患率が増加傾向にあることから「歯周病関連製品の充実」をあげ、3つ目は拡大傾向にある「美白ハミガキ市場の伸長」と説明。さらに、1つ目のケア意識向上にはクリニカシリーズ、2つ目の歯周病対策にはデントヘルス、3つ目の美白ハミガキではプラチアスとクリニカエナメルパールといったように、それぞれのポイントに対応したブランド展開を図ることで、更なるオーラルケア市場の活性化を目指していく構えだ。

 

薬局新聞 2014年5月21日付