【店舗レポート】AKIBAドラッグ&カフェ

AKIBAドラッグ&カフェ

 薬局・薬店やドラッグストア(DgS)がカフェと融合したケースはこれまであったが、メイドの制服やパフォーマンスステージまで揃えた店舗は業界初の試みと言えるのではないか。

 都市型店を中心にDgSを展開するダイコクドラッグが昨年7月、東京・秋葉原にオープンした新店舗『AKIBAドラッグ&カフェ』は、DgSや100円コーナーなど同社の従来店舗の機能に加え、カフェスペースやステージなど新たな要素をふんだんに取り入れ、これまでのDgSにはない、一度行ったら忘れられない強力な存在感を発揮している。

 メイドカフェとライブステージを併設させたDgSという柔軟な発想は、秋葉原の新名所としてだけでなく、DgSの新しいスタイルとしても可能性を感じさせる。

 

ドラッグストア × メイドカフェで秋葉原の新名所に

 

 昨年のオープン以来、さまざまなメディアで取り上げられるなど注目を集める同店だが、以前からカフェ併設店の構想を持っていたというわけではないようだ。

 企画・広報担当の小谷口大氏は「物件を見た際にDgSとしてだけで展開するにはもったいないほどの広さだったためカフェの併設、さらには秋葉原という土地柄もありメイドやアイドルといった要素も追加しました」と振り返り、現在の形へと至った経緯を説明する。

 店舗全体の面積は170坪弱ほどで、およそ半分をDgS部分が占める。 1類薬は置いていないものの、その他の医薬品に関しては多数取り揃えているほか、広さを活かし100円コーナーをはじめとした雑貨や日用品なども充実させている。

 さらに、先ごろ行った店舗改装後は弁当など食品の展開も開始し、それにあわせてイートインコーナーも設置。

 その狙いについてDgS担当の福田悠氏は、「当店の利用者にはビジネスパーソンも多く、時間をかけて食事をするというよりもさっと食べられることへのニーズも高い印象がありました」と話しており、更なる地域ニーズへの対応を目指していく構えだ。

 

柔軟な発想で顧客とのつながり作る

カフェ内のイベントスペースでは毎日定期イベントや公開レッスンが行われ人気となっている
カフェ内のイベントスペースでは毎日定期イベントや公開レッスンが行われ人気となっている

 

 カフェ部分については、いわゆる“メイドカフェ”というよりも、パフォーマンスステージなども設け“アイドルカフェ”といった趣が強い。

 実際、カフェで働くスタッフの中には現役のアイドルやそれを目指している人なども多く、今後はアイドルユニットとして活動し、同社をPRできる存在へと展開していきたい考えだ。

 

 オープンから半年ほど経過した現在では、固定客も徐々に増えていき1日に150人ほどが来客するなど上々の手応えにあるという。

 客とスタッフが楽しそうに会話する姿もあり、アットホームな雰囲気をかもし出している。

 

アイドルイベントでの販促活用も展開

 

 カフェの中に設置してあるイベントステージは、様々な取組みに活用でき大きなメリットになりそうだ。

 普段はカフェのイベントとしてアイドルグループなどによる定期ライブが行われており、そこではMCの途中でメーカーの商品の宣伝を挟み込むなど販促に働きかけるユニークな仕掛けも展開。

 毎回異なる商品を幅広く紹介しているそうで、ときにはライブ終了後に売り切れになる商品もあるというから、その影響力の大きさには驚かされる。

 

 またライブパフォーマンス以外にも、ステージを使ってメーカーの新商品発表会といったイベントなども行うことができ、アイデア次第で様々な活用が可能となっている。

 こうした特徴的な取組みについて、小谷口氏は「店舗としてのPRだけでなくメーカーにも喜んでもらえるようなアピールを行っていきたい」と、メーカーに対して店側からプロモーションを提案するなど、これまでにないスタイルでの発信力強化を目指していく構えにある。

 

薬局新聞 2014年1月29日付