ヨヤクスリへの組織的な対応方針示す

 日本チェーンドラッグストア協会(JACDS)はケンコーコムが先ごろ開始した処方せん内容のFAX送信サービス「ヨヤクスリ」に関し、会員に向けて組織的な対応方針を通達した。

 実際に同サービスを用いて処方せん画像が寄せられたドラッグストア(DgS)を中心に問い合わせが相次いでいたことを踏まえ、留意点などの認識の統一を図ることで現場レベルでの混乱回避に働きかけている。

 

会員ドラッグストアに事前調剤などでのリスクを通達

 

 ヨヤクスリのとらえ方についてJACDSでは、患者により撮影・FAX送信された画像は厳密には処方せんではなく、あくまで利便性を高める手段自体には違法性はないこと、またそうしたことからサービスに対応しないことが調剤拒否には当たらないとの判断を示している。

 

 ただ、具体的な問題点として例えば処方せん画像が送信されてきても、実際に患者が来店するとは限らず、複数の薬局に送信される状況も考えられ、ヨヤクスリがメリットにあげる実質的な事前の調剤準備には相応のリスクがあると会員に警告。

 加えて予め送りつけられた画像を介した調剤手順によっては、過去に問題となった偽造処方せんのような不正が行われやすい状況ともなるとの危惧を指摘している。

 

 先ごろ定例会見で判断の経緯を説明した宗像守事務総長は、常任理事会や上場DgS企業のトップ会合では『業界として対応しないという方針を出したほうが良い』との意見もあったことを説明する一方、「今のところ法的問題はなく、今後これがどう化けるかわからない。暫く各社の対応に任せることとした」と、新たなサービスの可能性も踏まえて慎重に事態の推移を見守る方針を説明した。

 

 ちなみにJACDSではヨヤクスリのサービス開始当初にケンコーコムに対して問い合わせを行っているが、「今のところ回答は得られていない」としている。

 

薬局新聞 2014年3月5日付