薬学生がドラッグストアの業務体験研修を実施

日本チェーンドラッグストア(JACDS)と城西大学は、学生を対象にした「ドラッグストア店舗体験研修」をこのほど実施し、17社39店舗において、4年生42人が参加した。

 今年で5回目を数える研修の目的は、店舗における業務全般を身を持って経験することを中心に、ドラッグストア(DgS)の日常で求められる薬剤師の役割などを体験を通じて学んだ。

 杉並区の「どらっぐぱぱす井荻駅前店」での実例を取材した。

 

生活者とのコミュニケーションの大切さ学ぶ

 

 西武新宿線井荻駅から数分の場所に位置している「どらっぐぱぱす井荻駅前店」は、第1類をはじめOTC薬全般から日用雑貨まで幅広く取扱っている。

 

 研修に参加した城西大学薬学部の鬼山結希さんにDgSの利用頻度について話を聞くと、日用品を購入したり常備薬を購入することが中心と話す。

 

 今回、研修に参加した背景としては「将来を見据えたうえで、卒業後は病院か薬局という2択にはしたくありませんでした。今回の研修では利用者さんとコミュニケーションの機会を作り、地域の薬局・DgSではどういった会話が求められているのかを少しでも経験したかったです」と語り、将来の活動を見据えたうえでの体験であると説明した。

 

 同店の伊藤広幸店長は「座学で学べない部分をどのように教えるかがテーマだと思っています。自分のコミュニケーションの穴がどの程度のもので、どうやって解決していくか。実際の実務実習の前に経験できることは大きいと思います」とし、5日間の研修でも薬学生に与える影響は少なくないと指摘する。

 

 実務実習前の研修については、「5年目を迎えて大学側の意識も変化してきた」と研修に立ち合ったJACDSの小田兵馬副会長は強調している。

 「5年前は正直なところ調剤薬局が中心でDgSは滑り止めであった印象は否めないところだろう。しかし現在は分業率も頭打ちになっており、セルフメディケーションへの風向きは大きく変わっている。薬科大学側も選択肢のひとつとしてDgSを考えている」として、大学の研修に対する認識が変わりつつあることに手応えを寄せていた。

 

薬局新聞 2013年9月4日付