2013年

9月

05日

慢性疾患患者の半数「薬の名前覚えていない」

 くすりの適正使用協議会(RAD-AR)は非常時・災害時に備えた「くすりの適正使用」に関する意識調査を行った。結果、服用者の約半数が継続使用している医薬品名を把握していないことがわかった。

 RA-DERではお薬手帳の電子化など患者に負担の掛からない方法での保存が有効とまとめている。

 

 調査は生活習慣病により1カ月以上継続して処方薬を服用している人を対象に、男女40~69歳500人から回答を得た。

 

 医師が処方した薬を指示どおりに使用するかの問いでは「必ず指示どおりに使う」55.8%で、半数以上が遵守しているものの「時々指示どおりに使わないことがある」39.2%、「指示どおり使うことと使わないの半々」4.0%で曖昧な使用状況にあるのが4割以上にのぼった。

 

 お薬手帳に関しては「常に利用している」51.2%、「たまに利用している」18.2%で7割近くが一定の利用頻度にあるが、「持っているが利用していない」18.6%、「持っていない」11.0%と合わせると3割近い患者がお薬手帳を活用していない傾向が浮かび上がる。

 

 さらにお薬手帳を持っている人のうち「常に携行している」のは15%に留まっていることも示された。

 

 服用薬に関して尋ねると「薬の名前を覚えていない」は「一部覚えている・覚えていない」を合算すると49.0%がこれにあてはまり、服用している医薬品の品目数が増えるほどこの傾向が強くなっていることが示唆されている。

 

 対象者に東日本大震災で慢性疾患患者が服用薬がわからなくなった状況等を説明すると、「自分が服用する薬の情報を覚えておくようにしたい」は52.8%に達したほか、「お薬手帳を常に携行したい」38.6%となり、日頃から医薬品情報を念頭に置くような意識の変化が見られた。

 

薬局新聞 2013年9月4日付