小児てんかん治療には医療と教育の連携が重要

 小児てんかんの治療には日頃からの服薬管理と教育・医療双方の連携が重要。

 北里大学医学部小児科の岩崎俊之講師は先ほど開催された大塚製薬・UCBジャパン共催のプレスセミナーのなかでこのように言及し、児童の円滑な学校生活のためにも互いの立場を尊重した協力体制が重要であると語った。

 

 岩崎講師は小児てんかんは100人に1人の割合で見られる病気で、疾患としては珍しくないものの、学校生活においては経験豊富な教師が担任の場合でも多動児として取扱うなど、症状にさまざまな種類があるため見落とされるケースが少なくないと解説。症状の発現には意識が喪失して全身をこわばらせるような状態になる場合から、一瞬だけ意識が欠落するような発症もあるため同氏は、「てんかん患児からのサインを見逃さないことが大切。突然ボーッとして約10秒間呼びかけに反応しない、成績が急に悪くなった、提出物を忘れて先生に注意されることが増えた、突然動き回ったり同じ動作を繰り返すなどが発現された場合には、子どもの疾患を特定するための証拠集めを行ってもらいたい」と話し、自宅などで発現した際には携帯電話などで動画を収めると医師も把握し易いと話した。

 

 またサインが確認された後は「躊躇しないで受診して学校へ連絡すること。学校の先生と両親で協力すれば子どもの生活圏はカバーできる。正しく治療に臨めば70%以上の割合で完治するし、将来的に不安になるようなことはない」と治療の重要性を強調し“てんかんは怖くない”という認識を形成していくことが大切であると訴えた。

 

薬局新聞 2013年7月17日付