都内で最多使用医薬品はバイアスピリン

後発品数量ベースで23%、銘柄数は半数以上に 東京都薬剤師会・医薬品使用実態動向を公表

 都内における後発医薬品の数量シェアは6年間で約10ポイント上昇した23.2%。東京都薬剤師会がこのほど取りまとめた第4回「地域医薬品使用実態調査報告書」から、このような傾向が明らかとなった。

また調剤された医薬品のうち、後発品の銘柄数は全体の半数を超えており、後発品の使用促進が着実に行われていることが数字のうえからも証明された格好だ。調査は解析用データが得られた都内895薬局の平成24年10月の数値を集計・解析したもの。

●都内で最多使用医薬品は「バイアスピリン」

 取得した処方せん枚数は141万9457枚で、これは調査月における都内の全処方せん枚数822万9044枚の約17.2%にのぼる。141万9457枚のうち、調剤された医薬品銘柄総数は9352で、このうち先発品が4605(割合49.24%)、後発品が4747(同50.76%)。第1回調査(平成18年)では先発品割合が58.35%、後発品41.65%となっており後発品の使用促進が垣間見える。

 全処方せん枚数のうち、後発品が調剤された処方せんは69万1382枚で全体の48.7%に達した。過去の動向との比較では第1回調査36.8%から11.9ポイント増加した。1処方せん当たりの医薬品数は3.68で、第1回調査3.66からほとんど変化がない一方、後発品は0.88で第1回の0.53から0.35増加した。全調剤数量に占める後発品の数量割合は23.2%で、第3回調査の18.4%から4.8ポイント増加、第1回14.1%からは9.1ポイント増えている。全薬剤料90億1690万円に占める後発品薬剤料は9.1%の8億1698万円となっている。

 内服薬の投与日数は21.5日で前回調査(21.2日)から0.3日延び、第1回(19.9日)からは1.6日延びている。日数区分別割合を見ると、14日までが全体の52.5%、28日以上が42.2%でほぼ2分しており、傾向としてはわずかながら長期投与の流れになりつつある。

 1処方せん当たりの平均薬剤料は6352円。これは前回調査の6393円から41円下回ったもので、平均投与日数が延びているにも関わらず平均薬剤料が低下している背景として報告書では「薬価改定が影響している」との見方を付け加えている。

 また、調査では都内で最も調剤されている医薬品上位400品目について集計を添付。最も調剤されている医薬品は「バイアスピリン錠100mg」で、調剤回数は5万2701回にのぼる。これは調査月における延べ調剤回数522万7487回の100分の1に相当しており、計算上都内の100人に1人はバイアスピリンが処方されていることになる。以下「ムコダインDS50%」、「ロキソニン錠60㎎」、「ムコスタ錠100mg」、「メチコバール錠500μg」が上位5製品となっている。

 後発品は「バイスピリン錠100mg」、「メチコバール錠500μg」、「カリーユニ点眼液0.005%」が上位3品目だった。

 

薬局新聞 2013年6月5日付